11. カウンセリングその後

 

その後、順調にカウンセリングを受けていたのですが、ムスメが初めて小学校に上がっての、夏休みが終わるころ、カウンセリングは中断してしまいました。

 

ムスメの初めての夏休み、大きな仕事が決まったのですが、ムスメは学童にいきたがらない…保育園始まって以来の、反抗期ムスメの相手…そうとうなストレスでした。その上、ちょうどその頃ワタシも運動不足のせいか職業病か、左肩が痛くなり夜も眠れないくらいになってしまったのです。さらに、家族が病気でたおれ…と言うようなことが重なり、かなり体調を崩してしまいました。

 

なんだかいつも暗い考えしか浮かばなくなり、希望が持てない…、すぐに疲れる、落ち着かない、何事も楽しめなくてやる気がわかない…
とてもとても行動に出かける気分になんてならない…

 

経験があるのと、自分を客観的に見ることを学んだ成果か「ああ、ワタシ今うつ状態だな」と、すぐわかりました。
そこでカウンセラーさんに相談し、一時認知行動療法はやめ、まずはお医者さんに相談してこのうつ状態を改善することにしました。

カウンセラーさんには、「うまく行ってたから、ちょっとゆりもどしって言うこともあるかもしれませんね」と、言われました。

 

認知行動療法をはじめた頃から、どうせ薬飲んでも飲まなくても発作に近い不安はくるから…と、毎日飲む薬は減薬してやめていましたかが、今度はまた以前とは違うSSRIを飲むことになりました。

 

また飲むことには少し抵抗もありましたが、「将来的には、これ一本で、行動する時に頓服を飲まずに済むようにしていこう。」と、割り切りました。

今回のは「うつ病」までいかない軽いうつ状態だったようで、薬の服用を始めて、なるべくストレス源を減らす努力をしていくことで、比較的早く調子が戻ってきました。

 

 

そして、かなり本調子にもどったころ…

 

不思議なことに、行動をするに際して「チャレンジしよう」「不安だからやめよう」という考えが、わかなくなっていたのです。
薬のおかげもあるかもしれませんが、今まで「チャレンジ!!」と思っていたことが、「不安だけどとりあえずやっちゃえば何とかなるもの」になり、予期不安は出ても、だから怖い、行きたくないという思考にならなくなっていたのです。

 

「そうかあ。これが、不安を受け入れられたってことなのかな。」

 

カウンセラーさんの言う通り、うつは一時の揺り戻しだったのかもしれません。
「チャレンジ」という概念があまりなくなってしまったので、そのままカウンセリングは中断したまま現在に至ります…本当は最後のまとめをやらなきゃいけないんだけどね…

 

もちろん、今でもまだ行ってない場所、難しそうな状況はたくさんありますし、まだまだ薬も飲んでます。
でも、広場恐怖は、かなり自分の中で克服できてきたように思います。