1.パニック・発症

 

ワタシが初めてパニック発作を起こしたのは、2003年のはじめ頃、ムスメを妊娠中・8ヶ月のことでした。

ある日ワタシは、買い物へ出かけようといつも乗り馴れている地下鉄に乗りました。すると、ドアが閉まると同時に、とつぜん激しい動悸に襲われ、呼吸が早まって苦しくなり、手足がふるえて崩れ落ちていくような感覚に襲われました。
「このまま乗ってたら死ぬ!!!!」「助けてーーー!!!」
…それは、突然何かがワタシの頭の中へはいりこみ、一瞬にして恐怖と不安に陥れてしまったとしか言いようがないような体験でした。


その時はもちろん、ワタシは「パニック障害」の「パ」の字もしらなかったので、すべて、妊娠中だからこういう症状がでるのか〜妊娠てたいへんだぁ。なんて思っていました。
そのうち、病院の待合室、バス、人ごみ、買い物中、家で寝ている時にも、発作は起きるようになりました。
「またあんな風になったらどうしよう…」という不安が常につきまとうようになり、近くのコンビニに行くことすら出来なくなりました。それでも、まだワタシはすべてが妊娠のせい、出産したらこの苦しみは終わるのだ、と思い込んでいたのです。

 

冷静に考えたら、妊娠したからって、レジ待ちが恐ろしく不安になるなんてことありえないんですけどね。
冷静でなかったんですね(苦笑)。

 

 

 このへんのことは、「パニックママでもいいじゃない」に描いてます

 

 

パニックママでもいいじゃない

青柳ちか

DHC